ラ・サール学園校長 アントニオ・クビヤス

私はアントニオ・クビヤスと申します。メキシコ出身で、ラ・サール修道会の修道士、そしてこのたびラ・サール学園(鹿児島)の新校長として着任いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ラ・サール教育は、フランスの聖人ジャン・バティスト・ド・ラ・サールによって1679年に始まりました。フランス・ランスの地で誕生したこの教育の精神は、今日では世界80か国以上に広がり、教育を通じて「信頼」「隣人愛」「奉仕する心」を育てることを使命としています。

ここ日本では、ラ・サール会の修道士たちが1932年にカナダから来日し、仙台で語学学校を開設したことにより、その歩みが始まりました。戦争により一時中断されたものの、戦後の混乱期に設立された児童養護施設「ラ・サール・ホーム」(1948年)をきっかけに、再び日本での教育活動が本格化しました。

そして1950年、ここ鹿児島の地にラ・サール学園が誕生し、学問と人間性を両立させる中高一貫の教育がスタートしました。以降、日本におけるラ・サール教育の中心的存在として、全国から優れた生徒たちを迎え入れてまいりました。さらに1960年には、北海道函館にも「函館ラ・サール学園」が開校し、ラ・サールスピリットは日本各地へと広がっています。

そして今年、鹿児島のラ・サール学園は創立75周年という大きな節目を迎えます。この記念すべき年に校長として着任できましたことを、大変光栄に思っております。

私たちの教育は、単なる大学進学を目指すものではありません。学びを通して、思いやりと責任感をもった人間を育てること。それがラ・サールの教育です。

英語には “It starts with me.(すべては私から始まる)” という言葉があります。他人が変わるのを待つのではなく、自分が模範となって動く。この考え方こそ、ラ・サールの精神と深く結びついています。つまり、「自分の行動に責任を持ち、他の人の手本となること」「日々の学習や生活の中で、思いやりや協力の心を育てること」が大切なのです。

ラ・サール学園に集う皆さんが、この精神を受け継ぎ、自らの可能性を広げながら、学業と人間性の両面で成長されることを心より願っております。

信頼と愛に満ちたこの学園で、皆さんと共に歩めることを楽しみにしております。

INDIVISA MANENT 「離れず共に留まれ」

ラ・サール学園は、広く豊かな隣人愛の精神を養い、素晴らしい人間教育活動をしております。

85年前、ラ・サール会の最初の4人のカナダからのブラザー達が、日本にやって来ました。

最初は函館で学校を設立する予定がありましたが、いろいろな困難に遭って、その夢が実現できず、仙台に移動しました。仙台で外国語を教えるようになりました。しかし日本に着いた3年後、戦争が始まりました。しばらく自宅に監禁されてから、強制収容所で抑留されたという困難もあったそうです。戦後、ブラザー達は諦めず、仙台に戻りました。思いやりをもって、戦争孤児および流浪の小児のために尽力するようにし、ラ・サールホームという児童養護施設が誕生しました。2年後(昭和25年)鹿児島に招待されて、ラ・サール高等学校が始まりました。10年後(昭和35年)、最初に計画された函館ラ・サール高等学校が生まれました。

私は初めて鹿児島に来た時、どうしてこの遠い鹿児島までラ・サールが来たのだろうかと考えていました。確かに、いろいろな出来事がありながら神様の導きではないかと今は考えております。私もなぜ全然知らない鹿児島まで来て、一緒に歩んでいるのかと聞かれれば、神様の導きに違いないと答えるでしょう。

ラ・サール会としては日本における使命実現のために次の4つの基本理念を前提としております。

したがってラ・サール会としての日本管区使命宣言というのは、次のようになります。

今後とも伝統を守りつつ、生徒・保護者の皆様の期待にしっかりとお応えしたいと思います。

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